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2010年6月 8日 (火)

<味ある記>コクの逸品で脱“大仏商売” 大和鍋(奈良市)

 6月に入り、仕事がちょっと大変。こんな時は、早く帰宅して、一杯やりたいね。
 ちょっと昔の新聞なんだけど、2010年4月3日の朝刊より「大和鍋」。すりおろしたヤマノイモの揚げ団子や大和肉鶏などが入った「大和鍋」。美味しそうだ。これで一杯やったら、美味しいんだろうな。
 鶏がらのだしを豆乳と牛乳で割った白いスープは、まろやかでコクのある優しい味。スープから顔をのぞかせるのは、すりおろしたヤマノイモに上新粉を混ぜた揚げ団子、コリコリした歯応えの地鶏「大和肉鶏」など、奈良県が誇る特産品ばかり。
 「これが『大和(やまと)鍋』。平城京遷都千三百年を記念し、県を挙げて考案しました」。JR奈良駅前にある「ホテル日航奈良」の日本料理レストラン「よしの」料理長の田中準二さんがPRする。「京都や大阪の陰に隠れがちやけど、実は奈良にもうまいもんはたくさんあるんです」。土鍋本体も県内の古墳から出土する埴輪(はにわ)をかたどった特注品という凝りようだ。
 県が、新しい名物料理を創作しようと「奈良のうまいもの」部会をつくったのは七年前。全国からレシピを募集し、三百三十七点が集まった。二十点に絞り込んで試作し、「安価で身近で気軽に食べることができる奈良ならではの味」と見込まれた七点を「うまいもの」に認定。そのなかの代表選手「大和鍋」は、県内五店で提供され、その奥深い美味でじわじわと人気を得つつある。ヤマノイモのつなぎに米粉を使ったり、ミツバやシイタケなど自慢の地元産品を盛り込んだり、各店ごとの工夫も。
 主役のヤマノイモは、直径十~十五センチのゴツゴツした形で、すりおろすと粘り気が強いのが特徴だ。ナガイモが中国から伝来する前から吉野山のふもとに自生しており、奈良時代の史料「東大寺正倉院文書」にも当時の高級食品であったことが記されている。二〇〇八年には奈良県が認定する伝統野菜「大和野菜」にも選ばれた。天理市や葛城山ろくの御所市などで生産されているが、市場には出回っていない希少品で、大和鍋提供店を含む数店舗だけに卸されている。
 四月二十四日から十一月七日まで平城宮跡で開かれる「平城遷都一三〇〇年祭」を中心に、県内各地でイベントが計画されている。田中さんはこの盛り上がりを歓迎する。「自分から動かない奈良の観光業界は、これまで“大仏商売”とからかわれてきた。でもこのままでは他の観光地にお客を奪われて衰退するばかり。奈良は古代の人が都に選んだパワーのある土地。これを機会に多くの方に来ていただき、地元に活気が戻ってきてくれれば」
<メモ> 大和鍋は、大和高田市の「割烹(かっぽう)ビジネスホテルふたかみ」=電0745(52)0111、橿原市の大和橿原シティホテル内の「カフェ&ラウンジOASI」=電0744(22)5177、山添村の「ペンション&カフェ アートスコープ」=電0743(85)0515、三郷町の「ホテルバンガード三郷」=電0745(32)7788=で1人前1000円で味わえる。前日までに予約を。詳細はHP(「奈良のうまいもの」で検索)で。

http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2010040302000119.html

本日のカウント
本日の歩数:9,914歩
(本日のしっかり歩数:0歩)
本日の割箸使用量:0膳
本日の餃子消費量:0個

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