<味ある記>湘南ゴールド(神奈川県小田原市) 香りさわやか 期待の“新人”、「「出羽ノ雪」
今日は「出羽ノ雪 初しぼり 吟醸 生」(渡會本店)で一杯。
酒業参百八拾年 創業元和年間
搾りたてのフレッシュな風味をお客様より、お楽しみいただきたいとの想いで醸し出した「旬の初しぼり吟醸酒」、蔵元専務の杜氏をはじめ蔵人全員鶴岡生まれ、鶴岡育ち。
原材料、水、空気、全て地場産。
酒槽のたれ口より垂れ滴るうま口の槽前酒のイメージを生かした華やかな香り、口当たり。
そのまま冷やでまたはオン・ザ・ロックでお召し上がり下さい。
2010年3月20日の朝刊より。果肉も鮮やかな黄色の湘南ゴールドと、湘南ゴールドビール。地元のJ1・湘南ベルマーレとコラボしたビールも
「すごい。たくさんなってる」
レモンのような黄色のミカンがたわわに実る。相模湾を見下ろす、神奈川県小田原市江之浦のミカン農家青木孝典さん(55)の果樹園。観光バスツアーの女性客らが、品定めしながらミカンを摘み取る。同県オリジナルの新品種「湘南ゴールド」だ。
おなじみの温州ミカンより小ぶり。手に取って顔に近づけると、ほのかにさわやかなユズに似た香りが。皮をむくと香水かと思うほど、香りが強まった。口に入れると果汁があふれ、ほどよい酸味の“大人の甘さ”が…。
小田原市など同県西部は戦前からの温州ミカンの産地だが、価格は低迷。出荷量も頭打ちで、愛媛、和歌山などのライバル産地にも押されている。
そんな状況を変えようと同県農業技術センターが十二年かけ、一九九九年開発に成功したのが湘南ゴールド。“両親”は、明治期に鹿児島で誕生したという黄色いミカン「黄金柑(おうごんかん)(ゴールデンオレンジ)」と、温州ミカンの一種「今村温州」。黄金柑は小田原市などで栽培されているが、実が五十グラムほどと小さいため生産量は少なく、地元で消費されるだけだった。だが、酸味の効いた独特の風味で「幻のミカン」と観光客にも人気が高く、同センターが着目した。
小田原、湯河原、真鶴の三市町の海岸沿い丘陵部で二〇〇二年、ミカン農家が栽培を始めた。
さわやかな香りと味わいの“大型新人”。特産品として期待する神奈川県は〇九年、ブランド化のため、生産支援と販売戦略に約千七百万円の予算をつけた。地元市町も生産者に苗木購入費を助成するなど、支援している。
同県厚木市の地ビール会社「サンクトガーレン」は〇八年、いち早く湘南ゴールドを使ったビールを発売した。翌〇九年には約三万本を販売する人気ぶり。地元レストランなどで菓子に使う試みも始まっている。
だが、新品種だけに、生産者は少なく、栽培もまだ試行錯誤の段階。さらに、温州ミカンが苗から三年目ぐらいで実をつけるのに対し、湘南ゴールドは五年目からと手間がかかる。「出荷量はまだまだ少なく、県内でも足りていない」(かながわ西湘農協)希少性もあり、温州ミカンの倍以上の価格がついている。
「今年ようやくなった」。苗を植えて七年のミカン農家高杉武さん(52)=湯河原町=は初めての収穫に追われている。「オンリーワンのミカン。管理は大変だけど、これからが楽しみ」 (飯田克志)
<メモ> 湘南ゴールドは、小田原市成田のJAかながわ西湘農産物直売所「朝ドレファーミ♪」=電0465(39)1500、水曜定休=など農協直売所や生産者直売所で、4月上旬まで販売予定。サンクトガーレン=電046(224)2317=の湘南ゴールドビールは4月15日発売。1本450円(330ミリリットル)。
本日のカウント
本日の歩数:7,939歩
(本日のしっかり歩数:0歩)
本日の割箸使用量:0膳
本日の餃子消費量:0個
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