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2009年12月21日 (月)

緑内障(下) 治療、生活の支え 適切な情報、交流が力に

 09年12月18日の朝刊より。
 緑内障の患者は国内で四百万人とも推定される。徐々に視野が欠けていくことに不安を募らせ、不便な暮らしに悩む人も多い。患者が、治療や生活に前向きに取り組むことができる支援が重要になっている。 (野村由美子)
 緑内障で視野が狭くなっても、さまざまな補助具を使ったり、必要な情報を得ることで、QOL(生活の質)を高めることができる。こうしたロービジョンケア(視覚障害支援)に取り組む医療機関も少しずつ増えてきた。
 岐阜大眼科では、医師と視能訓練士らが、遮光レンズや拡大ルーペなどを紹介したり、支援機関につないだりしている。まぶしさが気になる人も多く、遮光レンズを使うだけで楽になる場合もある。白内障の合併に気付いたことで、白内障手術を受けて視力が上がった人もいる。
 「眼圧を下げることを治療の目的としているため、医師も患者も眼圧値だけに関心が向きがち。患者の見え方の悩みが取りこぼされてしまうことも多い」と同大准教授の川瀬和秀医師。長い時間をかけて見えにくくなっているため、何とか生活してしまっていることも、患者が医師に不便を伝えにくい理由の一つという。患者の状態を家族が理解しづらいのも緑内障の特徴だ。
 同大眼科では、どこまで不便さを解消したいか、年齢や仕事、暮らし方で希望も異なるため、時間をかけて患者とコミュニケーションを取り、気持ちを聞いている。川瀬医師は「見えなくて当たり前とあきらめるのではなく、見えないなりに生活を楽しめるような情報を伝えたい」と話す。
 患者団体の役割も重要だ。
 二〇〇〇年に発足した「緑内障フレンド・ネットワーク」(事務局・東京)は本人や家族など会員は、約千六百人。患者支援と社会啓発を柱に活動している。毎月会合を持ち、交流するほか、定期的に講座や勉強会を開く。
 ネットワークには、日常的に相談が寄せられる。視野が限られている人も多く、手術や失明への不安は強い。現在の見え方を維持することが治療の主眼となっているため、よくなる実感を持てず、何年も目薬を差し続けることに挫折する人もいる。
 自身も二十年近く目薬を差し続ける事務局の野田秀子さんは「なぜその治療が必要なのか、病状がどう進むか、正しく知れば、怖がらず治療を続けられる。患者力をあげるんです」と支え合いや学びの大切さを訴える。「『どうせ失明しちゃうんだから、もう死ぬ』と泣く人には『違うよ、ほっておかなければ失明しないのよ』と伝えます」
 「ベテラン」会員には、視野をほとんどなくしても一人で全国を旅して回る年配の男性や、最初は落ち込んで笑顔を見せなかったのに、参加し続けるうちに生き生きとしてきた女性もいる。そんな前向きな姿が「新米」会員を勇気づけている。
 病診連携などで治療継続しやすい環境を工夫する同大眼科の山本哲也教授も「長く続く治療の中で、患者同士の支え合い、励まし合いは本当に大事だ」と評価する。
 ネットワークでは毎年、患者会員の調査も実施している。今年の調査では、緑内障と診断された平均年齢は五一・六歳で、その時点で三人に二人はすでに視野が欠損していた。一方、診断される前に視野が狭く感じる自覚症状を感じたのは10・9%しかいないと分かった。
 「五十歳すぎは、老眼などを不調の理由にしてしまい、余計に緑内障を見逃しやすい。早期発見の重要性を再確認する結果」と事務局長の野田泰秀さん。コンサートと合わせて講座を開催するなど、「患者前」層への啓発にも力を入れている。問い合わせは、緑内障フレンド・ネットワーク=電03(3272)6971。

http://www.chunichi.co.jp/article/living/health/CK2009121802000066.html

本日のカウント
本日の歩数:8,501歩
(本日のしっかり歩数:0歩)
本日の割箸使用量:0膳
本日の餃子消費量:0個

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