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2009年10月 9日 (金)

みそすき丼(長野県須坂市)

 游醉會のメーリングリスト(ML)に、収穫祭の案内が来ていた。
[游醉會] 開催の意義及び目的を再確認したいと思います。
① 國酒としての本物の日本酒を利くこと。
② 日本酒の背景にある文化を勉強すること。
③ それらを、次世代に継承すること。
 ただの飲兵衛の集まりじゃあなかったよね!
http://www3.tokai.or.jp/fmv/yusuikai.html

 2009年9月26日の朝刊に、おいしい記事が出ていた。「<味ある記>みそすき丼(長野県須坂市) 生糸商人もてなした料理」という記事だ。
 牛、豚肉、キノコやしらたきのすき焼きに、温泉卵を真ん中に頂いた丼。口に入れると、しょうゆベースの割り下では味わえない深遠なみそのうま味が…。シャキシャキしたゴボウの食感も心地よい。
 この「信州須坂みそすき丼」は、長野県須坂市内の飲食店とみそ醸造元でつくる「信州須坂みそ料理乃會(かい)」(霜田剛代表)が生み出した。共通のみその割り下と伝統野菜「村山早生(わせ)ゴボウ」の使用が条件だ。
 信州は全国一のみその産地。なかでも県北部に位置し、寒暖差が大きい須坂はみそ造りに適し、全国味噌(みそ)鑑評会で農林水産大臣賞を受賞した塩屋醸造をはじめ、味自慢の醸造元が多い。
 みそ料理乃會は飲食店十七店と五醸造元が加わり、二〇〇三年に発足した。その前年、情報技術(IT)不況の影響で、地元経済を支えてきた富士通須坂工場の人員が半減。地元飲食店にとって大打撃で「何も手を打たなければ店がつぶれる」(霜田さん)という危機にさらされた。
 全国的に評価が高い須坂みそを生かしたまちおこしで活路を-。同会はみそドレッシングなどの商品を開発し、飲食店利用者へのスタンプラリーも始めた。「もっと客を集めるために飲食店で究極の統一料理を出そう」と、〇七年、みそすき丼づくりに着手した。
 須坂は明治から大正にかけ、輸出向けの製糸業で栄え、横浜から生糸商人が往来するにぎわいがあった。当時、商人をもてなした料理が須坂みそで味付けしたすき焼きだった。
 店ごとに試作品をつくり試行錯誤すること一年。意見を集約した形の割り下が完成した。製造を任されている「千日みそ」の遠藤博昭社長は「信州特産リンゴが隠し味。各店の個性で“何か”を足せるように、わざと満点には仕上げていない」と味の秘密を明かす。
 県の助成金「元気づくり支援金」を活用して、PRポスターも作成した。そのデザインは、昔の生糸の輸出用ラベルを元にした、大正ロマン漂う仕上がりになっている。
 同丼の登場で、各店の売り上げは軒並み三~五割アップ。同丼を八百八十円で出す「松葉屋そば店」の松村憲道さんも「売り上げは一・五倍に増えた。『みそすき丼がなかったら』と思うとゾッとするね」と、活況に胸をなで下ろす。
 「非日常を求める旅行客は通常、千円以上のいい物を食べたい。千円以下の同丼を大事にしつつ、そろそろ次の段階に」と構想を語る霜田さん。須坂のみそ料理は、B級グルメの枠を超え、虎視眈々(たんたん)とA級化を見据えている。 (安食美智子)
<メモ> みそすき丼は須坂市内6店舗で味わえる。素材や食べ方は店ごとに異なり、肉は豚、牛、馬肉。卵も温泉卵以外にオムレツをのせたり、生卵で食べる店も。問い合わせは同市観光協会=電026(215)2225。
「いきいき すざか」

http://www.city.suzaka.nagano.jp/shoukou/kanko/miso/misosuki.php
「日本全国ローカル丼選手権」
http://kayoudayo.jp/yomi01/details/nagano/09/index.html

本日のカウント
本日の歩数:9,826歩
(本日のしっかり歩数0歩)
本日の割箸使用量:0膳
本日の餃子消費量:0個

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