就農体験 実りの時 長野県・飯田市 独自方式 若者参加も
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∠■ フレ~フレ~♪
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うっ!載せるのが遅くなってしまった。2008年11月19日の夕刊より。
都会の人たちが農繁期の農家に泊まり込んで作業を手伝う長野県飯田市の「南信州ワーキングホリデーいいだ」が人気を集めている。同様の取り組みは全国に数多いが、農家が食事と宿泊を提供し、参加者が労働するシンプルな「飯田方式」が受けてか、年々参加者が増えている。市は、この人気をさらに若年層の新規就農につなげようと意気込む。
交通費は参加者負担で賃金なし。農家は労働の対価として、食事と宿泊場所を提供する。農作業の「ワーキングホリデー」は全国に取り組みが広がっているが、観光と切り離し、ターゲットを農業に関心のある人にしぼったのは飯田市独自の仕組みだ。
10月31日から3泊4日の「秋のワーキングホリデー」第一回では、77人が農作業に汗を流した。東京から訪れた斉藤光夫さん(62)は4回目の参加。「定年前から農業をしたかった。自然の空気の中で働き、おいしいものを食べて健康になる。こんないいことはない」
受け入れる同市龍江の果樹園主、吉沢剛さん(35)は「農繁期はとにかく人手が必要。費用もあまりかからず、農作業を目的に来るのでやる気があって仕事もはかどる」と喜ぶ。
「交通費を自分で出してただ働きにくる人なんているのか」。10年前に制度が始まった当初は農家から戸惑いの声もあったが、年を追うごとに参加者、受け入れ農家ともに増えた。毎年参加する常連や、農家と直接約束して農作業に訪れる人も多い。昨年は市があっせんしただけで560人を受け入れた。10年にわたって参加者が増え続けているのは、全国でも極めてまれという。
市の制度は気楽に参加でき、農作業をしっかりと体験して農家の生の声も聞ける。これまでは田舎暮らしに興味のある年配の人が多かったが、最近では真剣に農業を始めることを考える20代、30代の参加者も増えてきている。
市でもワーキングホリデー最終日の交流会で就農相談を開いたり、全国農業会議の「新・農業人フェア」に自治体としてブースを出したりと、新たな農業の担い手確保に力を入れている。
■ 取材後記
これまでの農業は、繁忙期には地域で助け合っていた。農業人口が減る昨今では難しい。ワーキングホリデーは、その人手不足を補ってもいる。
大規模な農業では、人がいても機械が使えなければ助けにならない。その点、斜面に広がる果樹園に必要なのは人の手。市の仕組みは、地域にぴたりと合っている。
もちろん口コミの人気は、訪れた人たちと受け入れてきた農家との努力があってこそ。双方のいい関係が、これからも続いてほしいと願う。
(海老名徳馬)
ワーキングホリデー飯田
http://www.city.iida.lg.jp/waki/
本日のカウント
本日の歩数:13,993歩
(本日のしっかり歩数:2,419歩)
本日の割箸使用量:0膳
本日の餃子消費量:0個
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