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2008年12月18日 (木)

薪ストーブ2種 薪燃料&ペレット

 寒い!ストーブが恋しい季節だ!
 薪ストーブが人気があるようだ。2008年11月25日の朝刊にも、その記事が出ていた。薪は、電気や石油よりも温かい。遠赤外線の影響だろうか。家族団らんにもいい。薪ストーブで調理もできる。薪ストーブのある生活に憧れてしまう。でも、薪を調達するのが大変なんだよね。

環境に優しい薪ストーブ2種 明暗 薪燃料 人気ホット ”くすぶる”ペレット
 今年は薪ストーブの売れ行きが好調だ。化石燃料の二酸化炭素(CO2)を抑えようという地球温暖化防止の機運と、原油の高騰などが後押しした。一方、近年注目されたペレットストーブは燃料が安定供給されず伸び悩む。栃木県那須町と長野県飯田市で、昔ながらの木を使った燃料の「地産地消」を考えた。
原油高追い風 団欒にも
 那須連峰を望む那須町。朝晩が冷え込むなか、千葉県浦安市から移住して3度目の冬を迎える元会社員の石井重幸さん宅はポカポカだ。
 居間に鋼板製の薪ストーブがあり、太い煙突が平屋建ての屋根に突き出る。ストーブの窓からゆらゆらと赤い炎がのぞき心が癒される。
「同じ温度でも石油ストーブとは暖かさが違う。家全体が暖まる」
 石井さんが薪ストーブを購入したのは今年2月。スローライフに関心はあったが、石油ストーブから切り替えたのは「原油価格の高騰と温暖化防止に何かしたいとの思い」からだ。
 薪ストーブはニュージーランド製で本体価格が20数万円。煙突の取り付けなど工事費込みで60数万円と安くはないが、満足している。
 妻の智子さんは「外出時に空気口を絞ればちょろちょろと燃えて帰宅後も暖かい。快適温度は22度」と話す。
 灯油代は昨冬、石油ストーブ1台で月1万円かかった。ところが、燃料代はゼロだ。薪は別荘地の伐採木を譲り受けたり、散歩中に木や枝を拾う。「油分がある針葉樹でも大丈夫。不要な木を活用するだけ」と重幸さん。
 外壁には薪が一冬分以上積み上げられ、蓄えは十分。将来自力で集められなくても「那須には安く供給する特定非営利活動法人(NPO法人)があるから安心です」。

 同町のストーブ店「フィンランドウッドホーム」。薪ストーブの販売台数は鋼板製と鋳物製を合わせると今年、150以上と昨年の4割増。このうち7割が石井さんのような石油ストーブからの切り替えだ。
 「1年を通して売れた。有限な化石燃料を使わず、温暖化防止に一役買いたいという人が多い。薪もCO2は出るが、吸収して成長した樹木が燃料なのでプラスマイナスゼロ」と人見豊一社長は話す。
 米国製を扱うダッチウエストジャパン社東京ショールームの小島忠雄マネージャーは「全国的に売れ、今年は昨年の10%以上の伸び。顧客は長野県が一番多く、次は以外にも東京、埼玉などの首都圏。排煙量が少ない製品が売れ筋。家族の絆や団欒の道具として買い求めている。」
 雑誌の特集や関連の本も目立つ。雑誌「薪ストーブの本vol 1」(地球丸刊)の担当編集者も言う。「人気の要因としては石油価格の上昇が大きい。また家の中に火がある魅力も見直され、男の人の趣味や遊びとしても受けている。」

 一方、間伐材などを原料にする固形燃料「木質ペレット」を利用した注目の木質バイオマス事業は、今、どうなっているのか。
 中央アルプスのふもとで林業が盛んな長野県飯田市は、官民を挙げて木質ペレットの普及を目指している。間伐材などを粉砕した粉を圧縮して固めて作り、ワインのコルク栓のような形。直径8mmのボイラー用と同6mmのストーブ用がある。
 スギやヒノキの成長を促すために間引いた間伐材を放置せずに地域で生かした資源循環で、薪と同じクリーンエネルギーと”一石三鳥”だ。
 木質ペレットを製造、販売する「南信バイオマス協同組合」が事業を始めたのは4年前。同組合の井口潤子さんが「最初は仕事が無かった」と振り返る。それが環境意識の高まり、公的補助、石油価格の高騰などで徐々に利用者は増えている。
 飯田市の小中学校でペレットストーブを使用。中日本高速道度八王子支社(東京)が管理する高速道路での伐採樹木を同組合が加工し、同支社の暖房用燃料に使う試みも。
 だが、課題も少なくない。元岐阜県立森林文化アカデミー学長の熊崎実筑波大名誉教授は「ビジネスとしては、まだ成立できる状態ではない。価格と安定供給の両面で難がある」と指摘する。
 組合の生産能力は年千トン規模で、ペレットは1キロ42円。「事業化には少なくとも5倍以上の生産能力が必要。価格も1キロ30円がギリギリ」
 家庭用ストーブは温風を出し、補助電源が必要。工事費を含め30万円以上はする。ペレット製造工場は少なく、かさばるため遠距離利用者は運搬費が高くつく。冬場以外はペレット需要が減り生産者泣かせだ。休眠状態の施設もある。
 「公的補助がなければ採算性のある授業モデルとなっていない。本格的な普及には発想の転換が必要」と熊崎氏は話す。

 これに対し薪作りは設備投資が少ない。石油が枯渇していくなか、木質バイオマスの利用を広めるには、各地域に薪を安く供給する仕組みをつくることにかかっている。
 栃木県那須町のNPO法人エコサンタ(内閣府に認証を申請中)が取り組むのは、地域の木材リサイクルから薪を提供する「地産地消」事業だ。
 人見元規理事長(27)が試みる安い価格で採算がとれる那須方式とは-。①地元の建設会社と提携し、産業廃棄物として捨てられる建築廃材②家具製造工場から出る端材-を回収し利用する。これで不足した場合は③森林組合から間伐材を引き取る計画。
 これらの収集と一部購入の費用、薪に加工する人件費(作業時間8時間で時給850円)を試算したところ、薪1立方メートルにかかるコストは間伐材を除き1万円以下だった。
 インターネット販売の価格は1立方メートルが平均2万3千円で、送料込みは3万円を超える。市販は同2万4千円。エコサンタの場合、地域内1万1千円で運搬し、燃料コストは灯油代の半値を目指すという。
 人見理事長は「地元事業者の協力を得るには、社会貢献目的のNPO法人は話しが進めやすい。間伐材、造園や果樹園など各地域で工夫し、薪ステーションがたくさんできたらいい」と話す。
 ところで都市部で薪ストーブを望む人もいるだろう。建設基準法で「煙突から壁まで15cm以上離す」などと決められているが、合法的に設置できる。ただし、住宅密集地では煙など隣近所とのトラブルが起こりがちだ。この問題には、ご注意を。

本日のカウント
本日の歩数:12,537歩
(本日のしっかり歩数:2,588歩)
本日の割箸使用量:0膳
本日の餃子消費量:0個

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コメント

20年前、「石炭ストーブ」として生まれた竹を燃やせるほど頑丈で、かなり安くて珍しいペレットストーブD2縦型(70,000円)を見つけました。
誰もがタダで、入手できそうな竹をギア式ガーデンシュレッダーで、簡単に自力で竹チップ燃料を製造できれば一番安い上に、全国で拡大している放置竹林の問題も解決しますね。
ダッチウエスト(FA225)だと30万以上するうえに、2~3年の使用でかなり高い消耗品の交換が必要になりますが、ペレットストーブD2縦型は7万円で二次燃焼室と三次燃焼用の空気取入れ口までついている上に、単純な構造なので消耗品の交換がなくても10年以上使用できるそうです。薪ストーブの購入を、検討されている方がいたら是非教えて上げて下さいね。

竹の生木チップも燃料に出来そうなペレットストーブD2縦型
http://blogs.yahoo.co.jp/itventurecapitalcoltd/21527934.html
おそるべし二次燃焼システム
http://plaza.rakuten.co.jp/shirotori/diary/?ctgy=2

投稿: 竹燃料 ペレットストーブD2縦型 | 2009年1月 1日 (木) 22時26分

 情報ありがとうございます。
 薪ストーブの難点は、薪をどう調達するかだと思います。竹が燃やせたら放置竹林も解消されて有効ですね。

投稿: SANO | 2009年1月 5日 (月) 18時17分

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