紅葉の癒やし 森林セラピー お薦め 基地&ロード
2008年11月3日の朝刊に「紅葉の癒やし 森林セラピー お薦め 基地&ロード」という記事が出ていた。
これから紅葉の季節ですね。森林を散策した後は、温泉に入り、そして、その土地の美味しいつまみで一杯といきたいものです。のんびり過ごす時間って欲しいです。
紅葉狩りシーズン本番。行楽地で色づく野山を楽しむ人々も多いだろう。おすすめは森林浴効果で心身を癒やす「森林セラピー基地」。全国各地にあって、科学的に効果が立証されている。燃え立つ秋の森で心身を解き放ってみては。 (安食美智子)
先月、長野県信濃町の森林セラピー基地「癒(いや)しの森」で、地元の森林メディカルトレーナー鹿島岐子さんが七人のセラピー参加者と森林を歩いた。「人は先の心配をしてしまいがち。森の中ではぜひ、今を感じるだけの時間を過ごして」。鹿島さんが語りかける。
この日行われたのは、森林に囲まれた池の周り約一・五キロを約三時間かけて歩くセラピーの体験版。森林の香りを楽しみながら、鹿島さんがその効能を説明する。全員が両手を広げて深呼吸する「呼吸法」の指導も。森の中でゆっくり息を吐くことで、交感神経の活動を鎮める効果が高まるという。ほかに、アロマセラピーやヨガなどを取り入れたプログラムもある。鹿島さんは「『参加者と心で会話し、寄り添う』のが自分の仕事。参加者が五感を解き放ち、全身で癒やしを感じられるように手助けしたい」と語る。
森林セラピーは、従来の森林浴から一歩進め、その癒やし効果を科学的に解明し、心身の健康に生かそうという試み。二〇〇六年から、林野庁所管の国土緑化推進機構(東京都千代田区)などが、実験で効果が立証された宿泊・観光施設などを備えた全国三十一カ所を「森林セラピー基地」に、全国四カ所の散策路を「森林セラピーロード」に認定している。
同機構の箕輪和香奈さんは「森を通じて、その周辺にも関心を持ってもらえる新しい試み」と話す。森林セラピー基地は、森林に親しんだ後、医師のメディカルチェックを受けて、温泉施設で疲れを癒やし、栄養面を考慮した地元の食材を味わうなど多彩なメニューがある。観光での地域活性化や、森の再生にもつながると期待されている。
基地・ロードごとに取り組みが異なるので、利用する場合は確認が必要だ。同機構が運営するウェブサイト「森林セラピーポータル」では、運動や癒やし、食事など目的別にプログラムを紹介し、イベント情報も提供。個人向けだけでなく、企業の福利厚生担当者や旅行業者対象の体験イベントも開催している。
現在、森林セラピーの案内人の呼称は「森林メディカルトレーナー」「森林ガイド」などさまざま。基地認定などを所管するNPO法人森林セラピーソサエティ(同区)は、全国で一定水準のサービスができるように案内人の資格制度をつくり、呼称を「森林セラピスト」「森林セラピーガイド」の二つにまとめる。来年四月から試験や講習など資格認定作業を実施し、来秋には第一号が誕生する予定だ。
森林セラピーのリラックス効果は高い。千葉大学の宮崎良文教授(生理人類学)によると、認定基地三十一カ所で十五分間座って森林を眺め、その前後を比較する調査で、唾液(だえき)中のストレスホルモン・コルチゾールの濃度が平均12・4%も減少。また、森林部と都市部の同時比較で、リラックス時に優位となる副交感神経の活動は森林部の方が55・0%も高かった。
紅葉狩りの効果について「新緑と紅葉、どちらが好きか個人差があるが、紅葉好きの人には大きなリラックス効果があるのでは」と宮崎教授。鹿島さんも「多彩な葉が揺れるのを見ると人は癒やされる。人々が秋の紅葉をめでる理由はそこにあるのかもしれない」と話す。
http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2008110302000087.html
本日のカウント
本日の歩数:13,084歩
(本日のしっかり歩数:2,706歩)
本日の割箸使用量:0膳
本日の餃子消費量:7個
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