自然耕栽培・不耕起栽培、川口式自然農
今日、両方とも一旦停止の交差点で、いったん停止をして、左右を確認してから車を発進した。左右からも車は来ていたが、左右の車も一旦停止をしたので自分が動き出したのだ。すると、1台の車から、「止まれ、このやろー!」と怒鳴り声が聞こえた。こちらもしっかり一旦停止をしていることを見ていなかったのかねぇ!?自己中心的な人って嫌ですねぇ~!
それはさておき、
最近、自然耕栽培とか不耕起栽培というものがあるということを耳にした。
「川口式自然農」というのがあるらしい。
「自然農法」や「自然農」という言葉をよく聞く。最近では有機無農薬で栽培している人たちもこの言葉を使っているようだが、そのルーツは世界救世主教の教主・岡田茂吉さんや「粘土団子」で知られる福岡正信さんにある。岡田さんは戦前から「無肥料栽培」を研究し、1950年に「自然農法」へ改称する。同じころ、農業技術指導者だった福岡さんも自然農法に取り組み、1975年に『自然農法 わら1本の革命』を発刊。福岡さんの著書は英語をはじめ各国語に翻訳され、その思想・哲学は欧米やアジア各地に広まっていった。
奈良県桜井市で代々農家だった川口由一さんは、中学卒業後に家業を継いで農薬や除草剤を使った農業を20数年営んでいた。あるときからからだの不調を訴えるようになるが、病院に行っても原因は分からない。「悩んでいたころに、有吉佐和子さんの『複合汚染』や福岡正信さんの『わら一本の革命』に出会いました。それで、今までの農法から切り替えたんです」
といっても、最初の2年間はお米がまったく収穫できなかったそうだ。いろいろ悩んだ結果、福岡式の直蒔きでやっていたのを苗を育てて移植する従来の方法にしたら、うまく育つようになった。このことから、川口さんは「放任」ではなく、あくまでも「栽培」する認識が必要だと気づく。
川口さんが自然農に取り組んでから30年以上が過ぎ、全国各地で自給のためや専業農家として自然農を実践している人たちが増えている。現在、全国の約40ヵ所に”自然農塾”があり、川口さんの田畑では毎月のよう勉強会が開かれ、一泊二日の合宿会も熱心に行われている。また、奈良県と三重県の県境に広がる「赤目自然農塾」では、毎年250名以上の人が自然農を学んでいる。
川口式自然農の3原則は「耕さず、草や虫を敵にせず、肥料・農薬を用いない」というもの。森の木が自然に大きくなっているように、山菜が毎年芽吹くように、お米や野菜も自然の営みに沿うように育てればいいという考えだ。
自然農と有機農法の大きな違いは「耕さない」ことだろう。耕して肥料を入れる有機農法は畑が均一化して作物をつくりやすいが、自然農の畑はより自然の状態に近いため、それぞれの環境に応じる必要がある。
「全面的に耕したら土が硬くなってしまうんです。だから、一度耕してしまうと、ずっと耕し続けなければいけないのです」
川口さんは、土をひっくり返さなければ草や虫たちがそこで生き死にし朽ちて、命はめぐり続けると説明する。落ち葉が積み重なってふかふかになっている森の状態を考えるといいだろう。また、地表の草を刈って敷いておくことで”草マルチ”の効果が生まれ、土の乾燥を防ぎながら雑草の発芽を抑えられる。敷いておいた草はやがて朽ちて栄養分になる。川口さんはこの状態を、草や虫たちの「亡骸の層」と表現している。
人間が余計なことをしなければ、自然はどんどん豊かになっていく。鎌が1本あれば誰でもでき、命の営みに寄り添う自然農は、この世界に何ら問題を招かず、永続可能な農のあり方として注目されている。
【耕さない】
・一度耕すと畑はいずれ硬くなってしまいます。自然界を見ると分かりますが、誰も耕したり肥料を与えたりしないのに、木は大きく育ち、クルミやアケビは実をつけ、キノコや山菜が生えてきます。
・収穫時に掘り起こしますが、その場の土はまた戻します。また、苗床に種を蒔くときは鍬で表面を薄く削ぎ取り、野菜の苗が草の根に負けてしまうことを防ぎます。
【草や虫を敵にしない】
・「雑草」は人間の都合で分けているだけです。根は地中を柔らかくしてくれるので抜かないのが基本です。宿根草がはびこっている場合は、種を蒔いたり苗を植える場所だけを取り除くこともあります。
・害虫の「害」は人間の都合であって、自然界に「害虫」はいません。自然の生態系のバランスが取れているときは、病気や害虫は発生しません。気になる場合は、虫を手でつまんで潰すこともあります。仮に虫が大量発生したとしても、それを食べる天敵がやってきて、生態系は自然にバランスを取ろうとします。
【肥料・農薬を使わない】
・森の木が自然に大きくなることを考えると、肥料は必要ありません。必要に応じて米ぬかや油かすを補うこともあります。鶏糞の場合もあるでしょう。「持ち込まず、持ち出さず」という考え方は、畑の中で循環させるという意味だけではなく、生活全体を大きな目で見て、その外部から持ち込まないという意味なのです。
『自然農・栽培の手引き ~いのちの営み、田畑の営み~』(南方新社)川田由一氏が監修を務めている本。
自然農では自家採種が基本。種を採り続けることで、その土地に適した野菜が育つようになるが、最初は種を買ってくることになる。市販のF-1(人工交配した一代限りの種)は自家採種ができない(実際は5年くらいで固定できる)ので、在来種の種を買って始めよう。また、日本有機農業研究会が定期的に種苗交換会を行っている。
「光郷城 畑懐(こうこうせい はふう)」
http://hafuu.hamazo.tv/
「日本有機農業研究会」
http://www.joaa.net/
本日のカウント
本日の歩数:12,553歩
(本日のしっかり歩数:2,362歩)
本日の割箸使用量:0膳
本日の餃子消費量:0個
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