竹発電
竹で発電できる-。にわかには信じられないが、技術的には可能で、福岡県で近く実証実験が始まるという。折しも原油高を受けた値上げが相次ぎ、バイオ燃料に飼料が使われて穀物高も招いた。竹林の拡大が問題になるほど成長の早い竹。発電できるのはいいが、竹不足になりはしないか。費用や二酸化炭素(CO2)の発生は大丈夫か?
竹廃材を破砕機で粉末状に砕き、ガス化炉に投入。炉で取り出した可燃性ガスでエンジンを回し、発電する。排出熱はビニールハウスの暖房などに利用する。木片で発電する「木質バイオマス発電」と同様の原理で、木片の代わりに竹を使う。
約100kgの竹で、一般家庭が1時間で消費する電力の20数軒分に相当する65kwを得られる。小規模発電なので、原発に代わる未来燃料とまではいかないが、原油高に悩まされているボイラーの代わりにはなり得る。
考案したのは福岡県八女市の食品加工会社「キタジマ食品」の北島隆彦社長。2年前から川崎重工業技術研究所(兵庫県明石市)で事前のテストをし、発電できることを確認した。本年度からは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で、八女市の南西、有明海に近いみやま市に実験農場をつくり、竹発電で電力と熱を供給する実証実験に入る。
温室の暖房に使われている重油は、およそ1リットル100円。これまでの実験で、竹は2kgで重油1リットル相当の熱を得られることが分かった。竹は運搬、破砕などの経費を含めて、1kg20円。つまり、40円の竹で重油100円分の発電ができるという。
竹林再生も図る。地元の土木業者に委託し、荒れた竹林から切り出した竹廃材を、1トン8,000円で買い取る。竹は八女市内の倉庫など3ヵ所の拠点に集め、発電用のほか堆肥などに加工し、野菜や米の栽培に活用する。エネルギーと作物の地産地消を目指す。
竹林に手が入れば、タケノコを採れる。輸入食材への消費者の不安が高まる中、国産タケノコの復権も狙える。
竹発電はCO2の発生量と吸収量がつり合う「カーボンニュートラル」という。竹は成長段階でCO2を吸収する。ガス化で燃やして出たCO2は、もともと吸収した分だ。化石燃料は竹の伐採、運搬、破砕で使う程度だ。
(2008年9月27日の朝刊より引用)
本日のカウント
本日の歩数:11,514歩
(本日のしっかり歩数:4,198歩)
本日の割箸使用量:0膳
本日の餃子消費量:0個
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